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6/28~6/30 能登半島地震災害復興ボランティアレポート

6/28~6/30 能登半島災害復興ボランティア

1月1日の災害発生当時から現地との関係性を築きながら災害復興ボランティア派遣を行っている認定NPO法人とちぎボランティアネットワークさんのプログラムに加えていただく形で、県内の学生や若手社会人と共に2泊3日で石川県能登半島(特に被害を受けた輪島市と珠洲市)に行ってきました。

出発前のとちぎユース組参加者

栃木県からだとバスで10時間程かかってしまうため、現地につく頃には夜だったのですが、外が暗いながらも現地に近づけば近づくほど道路も地割れし、崩壊している住宅が増えていく様子が印象的でした。

翌日、活動現場に向かうまでの道のりは地割れして盛り上がった道路、半壊全壊の家々ばかりで、震災当日から時が止まっているのではないかと本気で思ってしまうほどの現状で言葉を失いました。

現地では災害NGO結さんにコーディネートをお願いしながら住宅の家財運び出しや漂流ゴミのゴミ捨てをメインで行いました。それ以外にも、仮設住宅の集会場で仮設住宅に居住している方向けに足湯やマッサージをさせていただいた後、お茶菓子を食べながらいろいろなお話をさせていただきました。
家財の運び出しをしながらその家の方とお話しさせていただいたときに、「地震が来たときは、この家はもう住めないからこの家のモノ全部捨てる覚悟でいたけど、実際一つ一つを見ると思い出が詰まっていて捨てたくない。だけど、もうこの家には住めないし保管しておく場所がない。どうすればいいんだろうね・・・まあどうしようもないよね」と時折笑いを交えながら重くならないような話し方でお話してくださって、こちら側を暗い気持ちにさせないように気遣ってくださる心遣いに心が締め付けられました。

今回、災害復興の難しさとこれからの地方の在り方について考えさせられました。
みんなが納得する答えはないと思いますが、考えるだけではなく動き続けることが必要で、「動く」というのも実際に現地に行くというだけではなくSNSでの発信や周りの人たちと話すことで「忘れない」ということが大切で、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ではいけないし同じことを繰り返さないようにしていく必要があると感じました。

栃木県に帰ってきてから行った振り返り会で参加者からは、
「本当に半年経ったのかなという衝撃を受けた」
「大切なものが瓦礫と一緒に放置されたままの現状に言葉を失った」
「地域存続のための支援はどうすればいいのだろうか」
「現地に行ったからこそわかる実情をいろんな人に伝えていく必要があると感じたので、まずは周りの人に伝えていきたい」
といった声があがりました。一緒に行った参加者の中で、今回の参加を皮切りにその後も能登半島への支援活動に関わり続けている参加者もいます。

日々多くのニュースで溢れていて移り変わりが激しいので、今回の能登半島地震もきっと「過去のこと」のように感じている方もいらっしゃると思いますが、現地は時が止まったままのような状態です。災害は日本のどの地域でも起こる可能性があります。「過去のこと」にするのではなく、対策や復興支援について、地方の在り方について考えていく必要がある と強く感じた2泊3日になりました。